[小説] 1988年 ミリオン出版
序
十五歳というのはどういう年齢だったのだろうか。僕にとってはおそらく、広い川原の中でやっと自分の石を見つけた――というような年齢だったと思う。ただし、一度ほうり投げてしまえば、もう二度と見つからないものかもしれない、とその時は思っていたような気がする。 憶えているだろうか、とは僕は言わない。ただ、十五歳の自分、そして三十歳の自分(六四歳だってかまわない)が、今も一緒に歩き続けているのだ。
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